展示会で配るチラシの役割と“成果につながる作り方”を徹底解説
展示会では、多くの企業が自社ブースでチラシを配布しています。しかし、なんとなく作成して印刷しただけの展示会チラシでは、せっかくの展示会出展が「出展しただけ」で終わってしまいがちです。
来場者の視点に立って構成やデザインを工夫した展示会チラシは、ブースへの集客や商談化、会期後の問い合わせなど、具体的な成果につながる強力な営業ツールになります。
展示会チラシとは?役割と位置づけ
展示会チラシとは、展示会の来場者に向けて、自社の製品・サービスの特徴や強みをコンパクトにまとめた配布用資料です。会社案内のように汎用的な内容ではなく、展示会のターゲットに合わせて情報を絞り込んだ「展示会専用のチラシ」にすることで、見込み客の関心を高めやすくなります。
展示会チラシの役割は、大きく次の3つに分けられます。
- ブース前で足を止めてもらうきっかけをつくる
- 製品・サービスの概要を短時間で理解してもらう
- 持ち帰った後の社内検討や比較時に参照してもらう
つまり、展示会チラシはその場の説明だけでなく、「後から読み返してもわかりやすいこと」も重要なポイントになります。
会社案内だけでは展示会で成果が出にくい理由
展示会では、普段営業で使っている会社案内だけを配布しているブースも少なくありません。しかし、多くの来場者は、会社の沿革や組織図よりも「自社の課題を解決してくれる製品・サービスかどうか」に関心があります。
会社案内だけだと、次のような問題が生じやすくなります。
- 製品やサービスの具体的な強み・価格帯・対応範囲が分かりづらい
- 展示会ごとのターゲットに情報が合っていない
- 配布しても、その後の検討に十分活かされない
展示会で成果につなげるには、「展示会チラシ」という専用の配布資料を用意し、ターゲットに合わせて内容と構成を最適化することが大切です。
成果につながる展示会チラシの作り方(基本ステップ)
① ターゲットを明確にしてキャッチコピーを決める
展示会チラシの作り方で最初に取り組むべきなのが、「誰に向けたチラシなのか」をはっきりさせることです。来場者は、ブースの前を通りながら3秒ほどで「自分に関係があるかどうか」を判断します。
そのため、キャッチコピーには、業種・担当職種・よくあるお困りごとなどを盛り込み、「これは自分向けの情報だ」と感じてもらえる表現にしましょう。
例)
「量産部品の開発・調達担当者の方へ」
「小ロットの樹脂加工先でお困りのご担当者さま」 など
② 製品・サービスの特徴と導入メリットを整理する
次に、展示会チラシに掲載する製品・サービスの情報を整理します。ここでは、単に機能を並べるのではなく、以下の3点を意識すると伝わりやすくなります。
- どのような仕様・性能の製品(サービス)なのか
- 導入することで、どのような課題が解決できるのか
- なぜ他社ではなく自社が選ばれているのか(選ばれる理由)
展示会チラシは技術資料ではないため、細かい仕様をすべて詰め込む必要はありません。要点を絞り、「まずは興味を持ってもらう」ことを目的に構成しましょう。
③ 写真を活用してイメージしやすくする
展示会チラシでは、文章だけでなく写真も非常に重要です。製品の外観や加工サンプル、導入シーンなどの写真があると、来場者は短時間でイメージをつかむことができます。
写真は、単に余白を埋めるためではなく、「この写真を見ると何が分かるか」を意識して配置します。代表的な製品写真や実績の写真を厳選し、説明文とセットで掲載すると効果的です。
④ 情報量を詰め込みすぎず、読みやすいレイアウトにする
展示会チラシのデザインで失敗しやすいのが、「あれもこれも載せようとして文字だらけになる」パターンです。情報が多すぎると文字が小さくなり、来場者は読む気を失ってしまいます。
展示会用チラシのレイアウトでは、次の点を意識しましょう。
- 見出し・本文・写真のメリハリをつける
- 余白をしっかりとり、窮屈な印象にしない
- 強調したい部分は太字や色の使い分けで目立たせる
見た目の装飾に凝る前に、「必要な情報が、来場者にとって読みやすく整理されているか」を優先してデザインすることが、展示会チラシ作成のポイントです。
展示会チラシのデザイン・印刷時に押さえたいポイント
展示会チラシを実際にデザイン・印刷する際は、次のような実務面も考慮しておきましょう。
- A4サイズなど、展示会後にも保管・回覧しやすい判型にする
- 色数を抑えつつ、自社のコーポレートカラーを活かす
- 印刷部数は配布予定枚数+予備を見込んで設定する
- 紙質は、価格と見た目のバランスを考えて選ぶ
データ入稿の前には、誤字脱字・写真の解像度・QRコードのリンク先なども必ず確認しましょう。展示会前は準備が立て込みやすいため、「いつまでにデザイン確定」「いつまでに印刷発注」などスケジュールを逆算しておくことも重要です。
すぐ使える展示会チラシの構成テンプレート
ここでは、初めて展示会チラシを作る方でも使いやすい、基本的な構成テンプレートをご紹介します。WordやPowerPointでひな形を作成しておけば、展示会ごとに内容だけ差し替えることもできます。
展示会チラシ構成テンプレート例
- キャッチコピー
ターゲットと訴求内容を一目で伝える文章を大きく配置します。 - ターゲット・お困りごと
「こんなお悩みはありませんか?」という形で、来場者の課題を書き出します。 - 提供できること(解決策)
課題に対して、自社の製品・サービスでどう解決できるのかを説明します。 - 製品・サービス情報
仕様・対応範囲・代表的なスペックなど、最低限必要な情報を整理して記載します。 - 選ばれる理由・強み
他社との違いが分かるポイントを、3つ程度の箇条書きでまとめます。 - 実績・導入事例
写真や簡単なコメントを添えて、安心感と具体性を伝えます。 - お問い合わせ先
電話番号・メールアドレス・担当者名・Webサイトや資料請求ページへのQRコードなどを掲載します。
このテンプレートをベースに、自社の状況に合わせて項目を取捨選択すれば、展示会チラシの作り方に迷いにくくなります。
展示会チラシとブース装飾を統一した事例
最後に、展示会チラシとブースのデザインを統一することで、訴求力を高めた事例として、佐藤金属工業株式会社様のケースをご紹介します。

佐藤金属工業様の展示会配布チラシ
佐藤金属工業様では、「手のひらサイズのプレス加工」をテーマに、展示会チラシのキャッチコピー・お困りごと・提供できること・実績を整理しました。そのうえで、チラシの構成と同じ要素を、ブース背面のタペストリーやパネル、テーブルクロスのデザインにも反映しています。
チラシとブース装飾の情報・デザインをそろえたことで、ブースの前を通った来場者が、短時間で「どのような製品を、誰向けに提供している会社なのか」を理解しやすくなり、立ち止まり率や商談化の機会が向上しました。
このように、展示会チラシの内容とデザインを基準にしながらブース全体を設計すると、配布物と装飾の」メッセージが統一され、展示会全体の印象と成果を高めることができます。

まとめ:展示会チラシを「営業ツール」として機能させる
展示会チラシは、単なる配布物ではなく、見込み客を商談へとつなげるための重要な営業ツールです。
ターゲットを明確にし、課題・解決策・製品情報・強み・実績・お問い合わせ先を整理したうえで、読みやすいデザインと写真で構成すれば、展示会での配布が確実に活きてきます。
自社の展示会チラシを見直す際は、本記事で紹介した作り方やテンプレートを参考にしながら、「来場者にとって分かりやすいチラシになっているか?」という視点で改善してみてください。
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